【生理的な血管新生と病的な血管新生】
●健常な成人においては、体の中で血管が新生する必要はありません。
●人体において血管が新生されるのは、妊娠初期(胎盤形成や胎児の発生過程)、炎症部位(慢性関節リュウマチ、糖尿病性網膜症、乾癬など)、創傷治癒過程(手術後やケガ)、虚血部位周囲での側副血行路の形成(心筋梗塞や閉塞性動脈硬化症など)とがん組織が上げられます。
●したがって、血管新生阻害作用を持つ物質は、炎症性疾患や腫瘍に対して治療効果を持つ反面、胎児の発育や創傷治癒や障害し、虚血性疾患を悪化させるという副作用を有します。
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生理的な血管新生
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病的な血管新生
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○ 妊娠初期(胎盤形成や胎児の発生過程)
○ 創傷治癒過程(手術後やケガ)
○ 虚血部位周囲での側副血行路の形成
(心筋梗塞や閉塞性動脈硬化症など) |
○ 炎症部位
(慢性関節リュウマチ、糖尿病性網膜症、乾癬など)
○ がん組織
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【血管新生阻害作用のある医薬品やサプリメント】
1)サリドマイド:
●腫瘍血管の新生を促進するVascular Endothelial Growth Factor(VEGF,血管内皮増殖因子)、Tumor Necrosis Factor-α(TNF-α,腫瘍壊死因子アルファ)、Interleukin(IL)-8の産生や活性を抑えます。シクロオキシゲナーゼ-2の発現を抑えることによって、血管新生を刺激するプロスタグランジンの産生を抑えます。
●血管新生阻害作用以外にも、がん細胞のアポトーシス抵抗性を減弱させ、 T細胞受容体を介したT細胞の反応性を高め、T細胞の増殖を刺激し、IL-2とインターフェロン-γの産生を促進し、ナチュラルキラー細胞の数を増加させる効果など様々な抗腫瘍効果を有します。
●TNF-αの産生を抑えることによって、TNF-αの刺激で血管壁に発現する接着因子のintracellular adhesion molecule-1 (ICAM-1)、vascular-cell adhesion molecule-1 (V-CAM-1)、E-selectinの産生を抑えることによってがん細胞の転移を抑制する効果も期待できます。
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