東京銀座クリニック
 
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肝臓がんはウイルス性肝炎による慢性肝炎や肝硬変を合併していることが多いため、肝機能の低下に対処する必要があります。さらに、肝臓全体が発がんリスクが高い状態にあるため、一つのがんを消滅させても、再発しやすい特徴があります。したがって、肝臓がんの補完・代替医療としては、肝機能の改善と再発予防への対処が主な目標になります。

1)抗がん漢方薬

肝臓がんに対する抗腫瘍作用が経験的に知られている生薬として半枝蓮、白花蛇舌草、竜葵、夏枯草、莪朮、三稜、七叶一枝花、丹参などがあります。これらの抗がん生薬に、病状や体力に応じて滋養強壮薬や免疫力を高める生薬、肝機能を改善する生薬などを組み合せた漢方薬を服用すると、がん細胞の増殖を抑えると同時に、がんに対する抵抗力や治癒力を高めることができます。

台湾の医療ビッグデータを使用した疫学研究で、B型慢性肝炎患者で漢方薬(中医薬)を使用した患者は、漢方薬を使用しなかった患者よりも肝臓がんの発生率が低いことが報告されています。(詳しくはこちらへ

2)サリドマイド
サリドマイドは血管の豊富な腫瘍に効果があります。肝細胞がんは血管が豊富であるため、サリドマイドが効く可能性があります。悪液質を改善する効果は複数の臨床試験で報告されています。
肝臓がんに対するサリドマイドの治療効果を検証した臨床試験はいくつかあります。その結果をまとめると、腫瘍が縮小する率は10%以下ですが、3分の1以上の症例で腫瘍の増大が抑制される効果は得られるようです。一部ではかなり著明な効果が得られ、また腫瘍塞栓を有するような進行がんの場合でも効果が見られることがあり、副作用も重篤なものは無いので、治療法の無くなった肝臓がん患者さんに試してみる価値はありそうです。 サリドマイドについてはこちらへ
○進行肝臓がんに対するサリドマイドの有効性(006)


3)COX-2阻害剤

肝臓がんはCOX-2活性が高く、COX-2活性は血管新生を促進し腫瘍の増大に関与していると考えられています。
COX-2阻害剤のセレコックスには、がん細胞の抗がん剤感受性を高め、抗がん剤の副作用を軽減する効果も報告されています。
特に高分化型肝臓がんでは、正常細胞や肝硬変の肝細胞よりもCOX-2の発現が亢進しているという報告があります。COX-2阻害剤には肝臓がんの発生を予防する効果も報告されています。
サリドマイドとセレコックスの併用は、進行した肝臓がんに対して、試してみる価値のある治療法だと言えます。
セレコックスについてはこちらへ
○COX-2阻害剤は肝臓がんを縮小させる効果がある(008)

○Hippo-YAP/TAZ経路をターゲットにした肝臓がんの治療:シンバスタチンとセレコックス

4)キサントン
マンゴスチン果皮に含まれるキサントンには、強力な抗酸化作用、COX-2阻害作用などの抗炎症作用、がん細胞にアポトーシス(細胞死)を誘導する作用、転写因子NF-κ"活性の阻害作用、細胞増殖を促進するか%kP"活性の阻害作用、細胞増殖を促進するMAPキナーゼやAktキナーゼの阻害作用などが報告されています。キサントンには強力な抗菌作用があるので、感染症の予防にも効果が期待できます。キサントンにはがん細胞を攻撃するナチュラルキラー細胞の活性を高める効果も報告されています。
キサントンについてはこちらへ

5)アルテスネイト

マラリアの特効薬として使用されているアルテスネイトはがん細胞を死滅させる作用が報告されています。
アルテスネイトについてはこちら へ

6)低用量ナルトレキソン
低用量ナルトレキソン療法は、内在性のベータ・エンドルフィンやエンケファリンの産生を高めて、体に備わった免疫力や抗がん作用を高める方法として有効な治療法です。
アルファリポ酸と併用すると免疫増強作用と抗がん作用が強化されることが報告されています。
低用量ナルトレキソンについてはこちらへ

○肝臓がんの再発予防(034)
○肝臓がんの自然退縮と漢方薬(038)
○肝臓がんの再発予防(034)
○Hippo-YAP/TAZ経路をターゲットにした肝臓がんの治療:シンバスタチンとセレコックス
 
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