ミトコンドリア革命

ミトコンドリアを増やせば体はみるみる若返える

出版社 ‏ : ‎ アメージング出版

オンデマンド (ペーパーバック) ‏ : ‎ 209ページ

ISBN-10 ‏ : ‎ 4910180656

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4910180656

価格:1650円(税込み)

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老化のメカニズムの研究において、ミトコンドリアの重要性が注目されています。 加齢に伴うミトコンドリアの機能の低下が、組織や臓器の働きの低下の主な原因となっています。
したがって、ミトコンドリアの機能を高めれば老化を抑制できることも、体を若々しい状態に戻せることも明らかになっています
ミトコンドリアの機能が低下する主な理由は、加齢に伴って様々な体内成分が減少するからです。抗老化や若返りの実践法のポイントは、加齢とともに減少する体内成分が何かを知り、それを増やすことです
加齢とともに減少するような体内成分の多くは薬によって産生を増やしたり、食事やサプリメントによって補充が可能という点が重要です。不足しているものを補えば、体は若い状態に戻せます。
体の若返りが可能である根拠とその方法を紹介することが本書の目的です。特に、ミトコンドリアの機能を高めて体を若返らせる具体的な方法に焦点を当てて解説しています。
早い段階からミトコンドリアを意識した健康法を実践することが、健康寿命を延ばす上で最も大切であることを多くの方に知っていただきたいと願っています。

目次

はじめに:

パートI:基礎編

第1章:なぜ寿命が存在するのか?

人間の限界寿命は120歳くらい
個体の寿命は様々な要因によって影響を受ける
ヒトの細胞の分裂回数は約50回が限界
細胞分裂のたびに染色体の末端が短くなる
フリーラジカルが老化を促進する
寿命はプログラムされている
死なない生物はいずれ絶滅する
抗加齢医療は脳と遺伝子の戦い

第2章:体の若返りは可能

人類は不老長寿を夢見てきた
加齢と共に体は虚弱になる
老化は虚に傾く過程
老化の速度は人為的に遅くできる
時間は逆行できなくても、体の若返りは可能 
加齢によって様々な体内物質が減少する
加齢に伴って老化を促進する物質が蓄積する
私たちの体には老化を抑え寿命を延ばすメカニズムが存在する

第3章:ミトコンドリアはエネルギー産生工場

生命はATPを使ってエネルギーのやり取りを行う
1日に自分の体重以上のATPを再合成している
エネルギー産生には無酸素系と有酸素系がある
グルコースや脂肪酸を分解してATPが生成される
クエン酸回路はエネルギー産生と物質合成の中心となる
老化に伴って有酸素運動能力が低下する
一人の個体の体内には数千兆個のミトコンドリアが存在する
ミトコンドリアは元は細菌だった
ミトコンドリアのパラサイト戦略
ミトコンドリアは細胞の生存と死の両方を制御している
ミトコンドリアは増やすことができる

第4章:ミトホルミシス効果:適度なストレスは抵抗力を高める

ミトコンドリアの酸素呼吸で活性酸素が発生する 
活性酸素は細胞成分を酸化して老化や病気の原因になる

抗酸化剤をサプリメントで摂取しても寿命延長もがん予防効果も得られない
適度なストレスはストレス抵抗性を増強する
解糖系を阻害すると寿命が延びる
抗酸化剤はミトホルミシスを働かなくする

第5章:成長を促進する因子は寿命を短くする

成長ホルモンやインスリンや性ホルモンは寿命を短くする
インスリン様成長因子-1の血中濃度が低い人はがんが少なく寿命が長い
大きな動物は寿命が長く、太った動物は寿命が短い

女性は男性よりがんの発生率が低く寿命が長い
哺乳類ラパマイシン標的タンパク質複合体1は栄養と増殖シグナルを感知して増殖を制御する
mTORC1が老化を促進する
男性は女性よりmTORC1の活性が高い
生殖と寿命はトレードオフの関係にある

第6章:ミトコンドリアの品質と機能は改善できる

加齢に伴うミトコンドリア機能の低下が様々な病気を引き起こす
糖尿病は膵臓のβ細胞のミトコンドリアの機能低下で発症する
正常なミトコンドリアは腫瘍形成能を抑制する
神経変性疾患の多くは神経細胞のミトコンドリア機能が低下している
神経変性疾患の治療法としてのミトコンドリア品質管理
細胞が栄養飢餓になるとオートファジーが亢進する
カロリー制限は長寿遺伝子サーチュインを活性化する
AMP活性化プロテインキナーゼはエネルギー低下を感知して活性化される
サーチュイン1はPGC-1αを活性化してミトコンドリアを増やす

パートII:実践編

第7章:植物のミトコンドリア毒がカロリー制限を模倣する

カロリー制限と同じような効果を薬で真似ることもできる
植物毒が薬になる
植物に含まれるミトコンドリア毒がAMPKを活性化する
糖尿病治療薬のメトホルミンはミトコンドリアでATP産生を阻害する
レスベラトロールはサーチュインを活性化する 
レスベラトロールより有効性の高いプテロスチルベン
ビタミンD3と魚油はAMPKを活性化する
黄耆に含まれるサポニン成分がAMPKとサーチュインを活性化する
相乗効果で寿命延長効果を高めることができる

第8章:サーチュインの活性を高めるNAD前駆物質

補酵素は体内の化学反応を活性化する
ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド (NAD) は補酵素として多くの酵素反応に関与する
長寿遺伝子サーチュインはNAD+ 依存性の酵素
加齢とともにNADは減少する
NAD+を増やすと神経変性疾患の進行を抑制する
NAD+前駆体の補充は加齢による免疫老化を阻止する
NAD+前駆体の補充は慢性炎症による老化を阻止する
NAD+前駆体の補充は高齢者の運動療法の効果を高める

第9章:ミトコンドリアはメラトニンを産生している

メラトニンは体内時計を制御する
メラトニンは細菌や植物にも存在する
ミトコンドリアとクロロプラスト(葉緑体)は細菌が真核細胞に共生して発生した
メラトニンはミトコンドリアで産生される
メラトニンは様々なストレスによって産生が誘導される
メラトニンは免疫力を高める

メラトニンは寿命を延ばす
メラトニンは生体防御物質と抗老化物質として過少評価されている
不規則な睡眠は発がんリスクを高める
メラトニンは敗血症の死亡率を低下する
メラトニンは加齢とともに減少する
葉緑体の豊富な食材はミトコンドリアを活性化する

第10章:ミトコンドリアの働きを高めるビタミン様体内成分

体内のビタミン様成分の産生能が加齢に伴って減少する
コエンザイムQ10はミトコンドリアのATP産生を高め、活性酸素を消去する
アルファリポ酸は理想的な抗酸化剤  
R体アルファリポ酸はピルビン酸脱水素酵素複合体の補助因子 
L-カルニチンはミトコンドリアでの脂肪燃焼を促進する
アセチル-L-カルニチンは老化に伴う運動能力と脳機能の低下を回復させる
高齢者はビタミンD欠乏になりやすい
ビタミンDの血中濃度が高いと長生きできる
ビタミンD3不足は感染症の重症化を引き起こす
ビタミンD3とメトホルミンはAMP活性化プロテインキナーゼの活性化において相乗効果を示す


第11章:PGC-1αを活性化してミトコンドリアを増やす

PPARとPGC-1αとは
PGC-1αを活性化するとミトコンドリアが増える
ミトコンドリア新生を亢進するとミトコンドリア機能異常を改善できる
分子状水素(水素ガス)は生体にとって理想的な抗酸化物質
水素ガスはPGC-1αの発現を誘導してミトコンドリア機能を亢進する
ジクロロ酢酸ナトリウムはTCA回路を活性化する
運動の持久力を短時間で高める方法

第12章:健康寿命延長の基本は運動と食生活

運動と食事療法はアドヒランス(長期間の継続)の悪さが1番の問題
身体活動不足は死亡に対する主要な危険因子
適度な運動は体の治癒力を高める
どの程度の運動が必要か
筋肉の電気刺激でがんを防ぎ寿命を延ばす因子が産生される
糖質摂取を減らせば細胞や組織が若返る
不飽和脂肪酸はペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARα)を活性化する
断食するとストレスに対する抵抗力が高まり寿命が延びる 
ケトン体は飢餓を生き延びるために進化の過程で獲得した代謝系
ケトン食はカロリー制限より健康作用が高い  

おわりに

文献:

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