出版社 : アメージング出版 (2025/10/10)
オンデマンド(ペーパーバック) : 190ページ
ISBN-10 : 4911199822
ISBN-13 : 978-4911199824
価格:1450円(+消費税)
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そのサプリ、命を縮めていませんか?
抗酸化サプリメントは、長年「がん予防」や「寿命延長」の切り札と信じられてきました。
しかし近年の臨床研究では、抗酸化作用ががん細胞の増殖を促進し、抗がん剤治療や放射線治療の効果を弱め、がん患者の寿命を縮める可能性が指摘されています。本書では、最新の医学的エビデンスと科学的メカニズムをわかりやすく解説。がんの予防や治療のために役立つと思っているその一粒が、思わぬリスクになるかもしれません。抗酸化サプリの真実を知り、賢い選択をするための一冊です。
目次
はじめに
第1章:なぜ活性酸素は老化やがんの原因と言われるのか
・体内では電子がやり取りされている
・ミトコンドリアで活性酸素ができる
・活性酸素は細胞成分を酸化して老化や病気の原因になる
・活性酸素は遺伝子変異を引き起こしてがん細胞を発生する
第2章:なぜ活性酸素の消去は良いことばかりでないのか
・活性酸素は生命維持に必要
・活性酸素はNrf2を活性化して細胞の抗酸化力を増強する
・活性酸素を必要以上に消去すると生命活動が障害を受ける
第3章:抗酸化性ビタミンの補充はがんも心疾患も予防しない
・がんが成長するのに長い時間がかかる
・がんは予防できる
・抗酸化物質がタバコの発がんリスクの減少に役立つと考えられた
・抗酸化剤を摂取しても寿命延長もがん予防効果も得られない
・ビタミンAとビタミンEの摂取は喫煙者の肺がんを増やす
・ビタミンEの過剰摂取は寿命を縮める
・ビタミンCもがん予防効果は認められない
第4章:なぜ適度なストレスは体の抵抗力を高めるのか
・適度なストレスはストレス抵抗性を高める
・有酸素運動はストレス抵抗性を高める
・抗酸化剤はホルミシスを働かなくする
第5章:なぜ抗酸化サプリメントは寿命を短縮するのか
・適度な酸化ストレスは抗酸化力を増強する
・ストレス耐性と寿命は相関する
・断食はストレス抵抗性を高める
・転写因子FoxOはストレス耐性を高めて寿命を延長する
・インスリンやインスリン様成長因子-1はFoxO活性を抑制する
・抗酸化剤のサプリメントはFoxOの活性化を阻害する
第6章:なぜグルタチオンは抗がん剤の効き目を弱めるのか
・グルタチオンは細胞を守る抗酸化物質
・ 酸素が細胞膜を傷害する
・還元型グルタチオンが活性酸素を消去する
・グルタチオンペルオキシダーゼが過酸化脂質を消去する
・グルタチオンはがん細胞の増殖を促進する
・グルタチオン還元酵素の活性が高いがん患者は予後は悪い
・スルファサラジンはがん細胞のグルタチオン濃度を低下させる
・ ジスルフィラムは還元型グルタチオンを枯渇する
・ 高濃度ビタミンCは酸化剤として作用する
第7章:なぜがん幹細胞は抗がん剤に抵抗性なのかか・がん幹細胞が増殖してがん組織を作る
・がん幹細胞は治療に抵抗する
・Nrf2を活性化して抗酸化力を増強する
・がん幹細胞は抗酸化力が高い
・K-Ras変異はNrf2活性化を亢進する
・K-Ras変異はNrf2活性化を亢進する
第8章:酸化ストレスを高める方法ががん治療に使われている
・放射線照射と抗がん剤は活性酸素を発生してがん細胞を死滅する
・抗酸化力を利用して治療に抵抗性になる
・酸化ストレスは増殖と転移を抑制する
・酸化ストレス増強はがん治療法として有望
・活性酸素の産生を増やすがん治療
第9章:植物ポリフェノールは酸化作用でがん細胞を死滅する
・植物ポリフェノールは酸化作用によって抗がん作用を発揮する
・植物ポリフェノールはがん細胞に酸化ストレスを高める
・野菜が抗酸化成分の宝庫というのは間違い
第10章:ドコサヘキサエン酸は酸化作用によってがん細胞を死滅する
・ドコサヘキサエン酸は酸化剤として働く
・ドコサヘキサエン酸はがん細胞の抗がん剤感受性を高める
・ドコサヘキサエン酸はがん細胞のフェロトーシスを促進する
第11章:メラトニンは正常細胞の酸化ストレスを低下し、がん細胞の酸化ストレスを高める
・メラトニンは体内時計を制御する
・メラトニンは細菌や植物にも存在する
・ミトコンドリアと葉緑体は細菌が真核細胞に共生して発生した
・ミトコンドリアと葉緑体は細菌が真核細胞に共生して発生した
・メラトニンはミトコンドリアで産生される
・メラトニンは様々なストレスによって産生が誘導される
・メラトニンは免疫力を高める
・メラトニンは寿命を延ばす
・メラトニンは抗がん作用を発揮する
・メラトニンはがん細胞においては酸化ストレスを高める
第12章:スルフォラファンは正常細胞の抗酸化力を高めるが、がん細胞の抗酸化力は高めない
・アブラナ科野菜は最強の抗がん食品る
・グルコシノレートはアブラナ科植物の生体防御物質
・スルフォラファンはNrf2活性を高めてがん予防効果を発揮する
・スルフォラファンはがん細胞のNrf2活性を高めない
・スルフォラファンは多彩なメカニズムでがん細胞を死滅する
第13章:抗酸化物質は転写因子BACH1を安定化させ、がん細胞の増殖を促進する
・BACH1はがん細胞の代謝異常に関与する
・BACH1は好気的解糖を促進する
・ヘムはBACH1の転写活性を阻害する
・抗酸化物質はBACH1を安定化させ、がん細胞の増殖を促進する
第14章:酸化があるから抗酸化の意義が存在する
・抗酸化サプリメントの過剰摂取は有害
・酸化と抗酸化は表裏一体の関係にある
おわりに
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