メラトニンは進行した肺がん患者に延命効果を示す 

1)肺がんの抗がん剤治療にメラトニンを1日20mg併用することによって生存率が上がることが報告されています。
Five years survival in metastatic non-small cell lung cancer patients treated with chemotherapy alone or chemotherapy and melatonin: a randomized trial. J Pineal Res. 35(1):12-15.2003

多くの研究結果がメラトニンの抗腫瘍効果を示しています。
直接的な抗腫瘍効果の他に、メラトニンは抗がん剤治療の副作用を軽減し、抗腫瘍効果を高めることが報告されています。
抗がん剤の抗腫瘍効果に対するメラトニンの作用は、抗がん剤でダメージを受けたリンパ球のダメージを予防することと、抗酸化作用によることが知られています。
この臨床試験では、転移した非小細胞性肺がんでcisplatinとetoposideで治療を受けた100人の患者において、メラトニン(20 mg/ day)を併用した場合の効果を5年生存率で比較検討しています。
連続した100例の非小細胞性肺がんを無作為に2群に分け、抗がん剤のみのグループと、抗がん剤+メラトニンのグループに分けて、奏功率と5年生存率を比較しています。
奏功率と5年生存率は、抗がん剤単独のグループに比較して、メラトニンを併用したグループの方が、明らかに高い結果が得られました。
特に、抗がん剤単独群では2年以上の生存者はいませんでしたが、抗がん剤とメラトニンを併用してグループでは49例中3例(6%)が5年以上生存しました。
さらに、メラトニンを併用したグループでは、抗がん剤の副作用が軽く、治療に良く耐えることができました。

以上のことから、肺がんの抗がん剤治療中にメラトニンを併用すると、副作用を軽減し、奏功率と生存率を高めることができると言えます。

2)肺がんの緩和ケアにおいてメラトニンは延命効果があることが報告されています。
Randomized study with the pineal hormone melatonin versus supportive care alone in advanced nonsmall cell lung cancer resistant to a first-line chemotherapy containing cisplatin. 
Oncology. 1992;49(5):336-9.

この研究では、シスプラチン治療を受けたのち進行している非小細胞肺癌の63例が、1日10mgのメラトニンを摂取するか、保存的治療のみかの群にランダムに分けられて効果の検討が行われています。 保存的治療のみの患者の平均生存期間が3ヶ月であったのに対して、メラトニンを服用した患者の平均生存期間は6ヶ月であり、1年以上生存した患者は、保存的治療のみが32例中2例であったのに対して、メラトニン服用者では32例中8例でした。この臨床研究で、薬物に起因した毒性は認められていません。

その他にも、がん治療におけるメラトニンの効果が数多く報告されています。
詳細は以下のサイトもご参照下さい。
http://www.1ginzaclinic.com/melatonin.html
http://www.1kampo.com/topics-7.html