東京銀座クリニック
 
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はじめに:

西洋医学におけるがん治療の考え方は「がん細胞を体の中から消滅させる、あるいはできるだけ少なくする」というのが基本になっています。
そのため、がん細胞の塊を切除する「 外科治療(手術) 」が第一選択であり、がん細胞が全身に広がって手術で取り除けない時は「 抗がん剤 」を使ってがん細胞を殺す治療( 化学療法 )が行われています。

がんが限局していてその塊を切り取れる時は、手術だけでがんを根治できます。しかし、よほど早期のがんでない限り、がん細胞はすでに他の場所に転移していて、治療後数年で再発することが多いのが現状です。再発を予防する目的でも、西洋医学では抗がん剤を使って、残っている(かもしれない)がん細胞を殺すことを治療戦略としています。

しかし、がんの再発予防、あるいは進行がんで全身にがん細胞が広がった場合の治療として、細胞毒性物質(=抗がん剤)を使ってがん細胞を徹底的に攻撃するという治療戦略が本当に良いのか疑問も出されています。
その理由は、再発予防のために抗がん剤を使っても、がん細胞がかえって悪化したり、体の免疫力が低下して、がんの再発を促進したと思われる場合も多く経験するからです。また、進行がんの場合、抗がん剤が効く場合にはそれなりに延命効果がありますが、強い副作用によって体力や抵抗力が落ちて死期を早めることもあります。
そのようなジレンマから、がん組織を小さくしなくても、大きくしないことを目標とする「 がんの休眠療法 」なるものが注目されています。

がんの休眠を目指す方法として、抗がん剤の少量投与、腫瘍血管新生阻害剤、免疫療法など多くの治療方が提唱されています。健康食品を組み合わせてがん細胞の増殖を抑える方法もあります。
ここで紹介する方法は、基本的には、毒性の無い医薬品やサプリメントを使った方法です。

方法:

使用する薬やサプリメントは下図にまとめています。これらはがんの代替医療で使用されており、いずれもある程度の抗腫瘍効果が示されています。これらの薬やサプリメントはいずれも副作用は少ないのですが、それぞれを単独で使用しても効果は弱いのが欠点です。しかし、これらを論理的に組み合わせることにより、がん細胞の増殖を抑え、がんの縮小も期待できる効果を発揮します。この組み合わせが効く理由を解説していきます。

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血管新生阻害作用や悪液質改善効果を有するサリドマイドは単独では進行癌に対して効果は低いのですが、COX-2阻害剤のセレブレックスやアルテミシニン誘導体などと併用することによって癌の進展を抑制できる可能性が報告されています。
がんが大きくなるとがん細胞が出す物質(TNF-αなど)によって体が消耗し、食欲不振や倦怠感や体力の低下が起こります。これを「がん性悪液質」と言います。がん性悪液質を軽減する治療は、抵抗力を増し、延命に貢献することが知られています。サリドマイドやメラトニンやセレブレックスにはがん性悪液質を改善する効果が知られています。
がんは自らを栄養する血管を新たに作ることによって大きくなります。したがって、腫瘍血管新生を阻害する薬はがんの増大を抑える効果が期待できます。サリドマイドCOX-2阻害剤のセレブレックス は腫瘍血管が新しくできる( 血管新生 )過程を阻害します。
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シクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)というのは、プロスタグランジンE2を産生する酵素で、がん細胞や炎症細胞の細胞内で合成されます。COX-2を多く合成するがん細胞は、増殖速度が速く、転移しやすいことが知られており、COX-2を阻害することによりがん細胞をおとなしくさせることができます。がん組織の多くはCOX-2の活性が高いので、COX-2阻害剤のセレブレックスを併用することは有用です。セレブレックスには抗癌剤の副作用を軽減する効果も報告されています。
COX-2の働きによって炎症細胞やがん細胞から大量に産生されるプロスタグランジンE2は腫瘍免疫を抑制する効果が知られています。したがって、免疫力を高める効果のある漢方薬や健康食品を使用する時にCOX-2阻害剤のセレブレックスを併用すると、がんに対する免疫力をさらに増強することができます。
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抗マラリア薬として使用されているアルテミシニン誘導体製剤は、癌細胞に多く含まれる鉄と反応してフリーラジカルを発生して殺細胞作用を示すことが報告されています。血管新生阻害作用も報告されています。
サリドマイド、セレブレックスとの併用による相乗効果が報告されています。
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マンゴスチン果皮に含まれるキサントンには、強力な抗酸化作用、COX-2阻害作用などの抗炎症作用、腫瘍細胞にアポトーシス(細胞死)を誘導する作用が報告されています。
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体力や抵抗力を高めることはがん治療の基本になります。いくら抗がん剤や放射線を使ってがんを小さくしても体力や抵抗力が落ちれば、副作用で命を落とすことになります。
漢方薬は滋養強壮薬の宝庫で、抗がん力を高める効果が期待できます。がんに対する抗腫瘍作用が経験的に知られている生薬として半枝蓮、白花蛇舌草、竜葵、夏枯草、莪朮、三稜などがあります。これらの抗がん生薬に、病状や体力に応じて滋養強壮薬や免疫力を高める生薬などを組み合せた漢方薬を服用すると、がん細胞の増殖を抑えると同時に、がんに対する抵抗力や治癒力を高めることができます。
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その他、ω3系不飽和脂肪酸のドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)は、COX-2阻害剤の抗腫瘍効果を増強します
メラトニンは不眠に使用されるサプリメントですが、免疫力や抗酸化力を高め、抗がん剤や放射線治療の副作用を軽減し、抗腫瘍効果を高めることが報告されています。抗がん剤や放射線治療、緩和医療と併用して延命効果が臨床試験で示されています。
アブラナ科植物から見つかった抗がん成分のジインドリルメタンは、乳がんや前立腺がん細胞に対して抗腫瘍効果を示し、米国ではサプリメントとして販売されています
IP-6 & Inositolは、悪性腫瘍に対する免疫力の中心であるナチュラルキラー細胞活性を高める効果や、癌細胞の増殖を止める作用が報告されています。
コロストラム-アルファは当クリニックで開発したサプリメントです。免疫グロブリンを多く含む牛初乳の蛋白成分ローヤルゼリービタミンC,Eを組合わせ、体の抵抗力や修復力や治癒力を高める効果が期待できます。
ウクライン(Ukrain)は、免疫力を高め、腫瘍血管の新生を阻害し、腫瘍細胞にアポトーシスを誘導する作用が多くの腫瘍で確認されています。

上記のような相乗効果によって、がん細胞の増殖活性を抑えながら、体の免疫力や抵抗力といった「抗がん力」を高めることができれば、がんとの共存や縮小も可能です。
抗がん剤のような体に毒となる薬を使用しないので副作用が少なく、QOLを高めた状態でがんを抑えることを目標としている点がこの治療法の特徴です。

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